「ここで暴れるな…地下に行け」

オッサンの方を見ると

「アリス…背中はいかんき」

ブンと刀を振ってログが飛びかかる。

「危ないでしょーが!」

シュンと音を立て短刀を振った。

「いたっ、いたいよー」

どうやら無闇に振った為に額をかすったらしい。

「お前ら…串刺しだからな」

ボソリとオッサンが呟いたが耳には入らなかった。

「みじん切りにしてくれるわぁぁあ!」

「あの人達…怪我したら意味無いって分かってないのかしら?」

サニーの隣でリアルは苦笑いをした。

「なかなか筋がいい。ログ君も空っぽ君も。ストップだ。」

力が抜け手から短刀がすり抜けた。

ログもまた同じだった。

立っていられず座り込む。

「ん、こいつは強いみたいだ」

口の開いた小瓶をオッサンがゆらゆら揺らした。

何の匂いだろう。

何だか…

力がだんだん抜けていく。

サニーもログもペタンと座り込む。

「オッ…さ、何を」

「良かったかい、リアル君」

「…………はい」

リアルとオッサンの声が遠くで聞こえた。