午前5時。

空は明かるくなりかけていた。

「プッ…アリスさっ」

爆笑するリアル。

手に持つ鏡に映る自分。

「いやぁぁぁあー!」

鏡を見て代絶叫。

「うるさい、非リア充」

「黙っとけ…ってサニーそん顔」

「え…?」

鏡をリアルが持って行く。

「…リアルちゃん」

「あの…僕、オスなんですけど」

「弾あるかしら?」

サニーが銃をちらつかせる。

「6発なのでまだあるかと…」

リアルが震えて私の元に戻ってきた。

「アリスさん…胸無い」

「サニー、こっちも始末求む」

「ラジャ」

「ヒィっ…」

まずは眠るログに銃口を向ける。

「おはよう…ログ兄さん」

「サニーかおは…」

身の危機を感じ刀を構える。

時既に遅し、頭上スレスレを弾が通過しドアに穴を開けた。

「ただの悪のりぜよ」

「…もう一回?」

「すみませんでした」

サッと頭を下げるログは本当に侍を目指してるのか疑いたくなった。

「次はかわいいうさぎさん」

「あ、本当すみません」

「セクハラじゃぁぁぁぁあ!うさぎ鍋にしてやる」

「り、リアルも謝っちゅうき、許しちゃり」

「ログに言われても…」

鋭くサニーが突っ込んだ。

「サニーはその銃…使っていいき」

「本当!ありがとう。すっごく使いやすいんだ」

確かに、二発共に狙った所をよく命中させている。

「アリスには…」

何を言うか期待と不安が入り交じる。

「一回言うこと聞く券贈呈ぜよ」

「母の日みたいな事言うなぁ!」

「ほら…」

明らかに紙の切りはしで作りましたよー。

オーラ全開な紙をもらった。