おやすみなさい…か。
お母さんは毎日のように言ってくれていた。
このうさぎが生い立ちを知ってるのは不思議だけど
いつか…
この二人にも言わなきゃいけない。
「アリス…さん?」
ふわふわしたものが頬を触れた。
「リアル…?」
リアルの手というのが分かった。
「辛い…ですか?」
「ちょっとね…」
「大丈夫です。二人は優しい方ですから」
「うん…アンタもちょっとはね」
「ちょっとは余計です」
目を瞑ると眠りに落ちた。
「全然話に入ってないきに」
目を覚ましたログはコソコソ動き出した。
「ちくと落書きしてやるぜよ」
ペンを取りだして眠るアリスに近寄る。
「ウンコ…肉…どっちがいいか迷うぜよ」
「バカログ何してるの?」
「額に落書きぜよ」
冷たい眼差しでサニーはログを見て眠りについた。
「サニーにも書いちゃるき」
ブツブツ一人でいいながらアリスの額に落書きをし
ついでにサニーの手の甲に落書きした。
親切に水性ペンを使っていた。
「朝が楽しみぜよ」
一人で楽しむログに
大事が起こるのは言うまでもない。

