「アリスさんと違ってしっかりなさった方々です」

「どうゆう意味よ!」

「貴方…知らないの?」

サニーが驚いたような表情をする。

「「蟲」のこと…退治のこと」

「悪いが…サニー話したぜよ」

ログはこのタイミングで言った。

今じゃなくていいよね。

「ルームシェアする相手だもの。当然だわ」

けろっとした答え。

「アリス…続きがあるきに」

「続き…?」

「「蟲」退治には銃弾しか効かんきに」

「それが…これよ」

懐からサニーが出した。

あんな大きな「蟲」に、ちっぽけな銃。

「こんなんで倒せるわけ?」

「ある程度弱くなってぶっぱなす…
戦術はいろいろぜよ」

「基本的に二人以上で組になってすることが多いわ」

「だから…両親がいなくなるんだ」

「アリスは勘が良すぎるき」

「コホン…」

うさぎは小さく咳払いをして注目するよう促した。

「分かりました…貴方方は本気だと」

「もちろん」

「当たり前じゃない」

「決まってるぜよ」

同意してくれる二人が嬉しかった。

「ありがとう…」

「アンタの為じゃない…復讐なんだから」

涙を貯めてサニーは言った。

「今日は遅い…早朝の出発がいいでしょう」

「……お金足りるかな」

「金銭面は心配なく。」

うさぎが胸張って言うのには腹立つけど

両親のくれたのだけは持っておこう。

「鉄砲は私ね」

「わしに決まっとるぜよ」

兄妹喧嘩が勃発した。

もともとサニーが持ってたじゃん。

「ログは刀あるじゃない」
「おまんの命中率はあてにならんき」

「銃なら…一つずつ明日調達します」

ほっと胸を撫で下ろした。
「ゆっくりお休みください」

「リアル…どこ行くの」

「リアルとは…私ですか?」

出ていこうとするうさぎを取っ捕まえる。