私の体が寝室の方つまり
自分の肉体が置かれている方向へ
向いた瞬間、

私は自分の腹部のお臍の辺りから
銀色の光沢のある絹のような
無数の繊維が飛び出し

私の置き去りにされた肉体の方へと
伸びている様子を見たのです。

それは一定の幅で広がり、
ところどころ擦れてはいるのですが、

その白い光沢のある絹の様な
繊維で出来た帯状のものは

自分の置いてきた肉体と
しっかりと繋がっているのが

はっきりと見えたのです。