「やった!」
と私は心の中だけですが
小躍りして喜びました。

でもその日はそれで
終わってしまったのです。

次の瞬間には私は元の布団に戻って
寝ている自分を発見したのです。


 後から考えて
分かったことなのですが、

部屋の中は真っ暗なはずなのに、
肉体から抜け出しただろう自分にとって

部屋の中は真っ暗ではなく、
薄暗いのですが多少の明るさもあり

物がはっきりと見えるのだ
ということが分かったのです。