すると突然私は足元にある
先ほど確認したばかりの
本棚の前に立っていたのです。

私は自分のしたことに
驚き感動するとともに、

かねてから考えていた通りに
本棚を覗き込み確認すると

やはり昼間見たのと同じように
私の好きな本たちが
ちゃんと並んでいるではありませんか!

夢では無く間違いなく
私のよく知っている本棚だったのです。

その夜のその時間のその場所で
私は自分の肉体から

抜け出て立ち上がったのです。
私はそう思いました。