そしてある晩初めて
その時がやって来たのです。

私はいつものように
夜中に目を覚まし

自分の身体が浮いていること
を感じ取ると、

例の試みを試してみる為そのまま
動かずに横たわっていました。

 私の足元には本棚があるのですが、
私は浮上した身体を横たえたまま

目だけを動かし
その本棚を確認してみました。

そこで私は自分自身に
「起きろ」強く命じてみたのです。