すると最後まで
しつこく布団に張り付いている

背中の一点が布団から離れ、
私は身体全身に掛かる

激しい吸引力に似た
強い力に引き上げられて

天井にぶつかるまで
一気に浮上したのです。


 私は天井にぶつかると
一旦停止し

辺りをうろうろ漂いながら
足踏み状態になったものの、

再度私は強く
「浮上しろ」を念じると、

私の身体は再度強い力で
上に引っ張り上げられ

天井を突き抜けて
そのまま一気に夜の闇の中へと、

そして夜の天空の高みへと
急上昇して行ったのです。