手足が布団に接触している
感触が全く無く、

手足が明らかに
宙に浮いている感じがしていました。


手足ばかりでなく、
頭や肩やお尻までも、

只背中の一点だけを除いて、
その背中の一点はと言うと
何時までもしつこく布団から離れようとせず、

そこを除き身体全身が
訳の分からない揚力で

上に引っ張られるような感覚で
宙に浮いているのが感じられました。


そればかりか
私の身体全体がまるで

薄い膜で覆われたゼリー状の物質で
出来ているかの様に感じられ、

ゴォーゴォーと激しく音を立てて
吹き荒れる嵐の中で、

私のゼリー状の身体は
その嵐の風の作る激しい波に洗われ

プルプルと音を立てながら
今にも千切れそうに

震えているのが感じられました。