二人で坂をあがって行って疲れたのでタクシーを拾うことにした

何台か車をすごしてやっと7台目でタクシーが止まってくれた。

「どちらまで」「八事のデインクルへ」「住所教えてくれませんか?」

「住所か・」「男はこの間名刺をもらってそれを取り出し運転手に渡した」


「了解しました」なだらかにタクシーが走り出す。

つかの間の休息だった今日はずいぶん振り回された。

少しだけ疲れがでたのかうとうとしていたら急に車が止まる気配がした。

「つきました」「はいいくら?」「1500円です」

料金を支払ってから男と女はタクシーを降りた。

しばらく歩くとログハウス風の建物が目に飛び込んできた

黄色いネオンで「テインクル」と表示されていた

ついたよ・・・「かわいらしい建物ね」「良く来るの?」「たまに」

ギッ・・カランカラン・・・扉を開けるとドアについていたカウベルがこだました


「いらっしゃい」奥からマスターが出てきた。

「俺はいつものボトルでバーボンでこちらには何か特性のカクテルを頼む」

「ワインはお好きですかお嬢さん?」「ワイン好きですね」「じゃあオレンジジュースと赤ワインをシェイクしたカクテルを造りましょう」

しばらくするとみごとに2層にグラスの中で割れた赤と黄色のカクテルが出てきた

これはねしばらくすると黄色いオレンジジュースが落ちてきますから少しだけ待って飲んでくださいね

「とりあえず乾杯」