ヘタレ彼氏はイイ男

顔を見ると、涙でぐちゃぐちゃになっていて、どうしようもない顔になっていた。


捨てられたみたいな目で見ないでよ。あたしがどんな思いでいるかも知らないくせに・・・




「あたしなしで這い上がりなさいよ。約束したでしょう?あたしに頼られるようになるって。そうじゃなきゃ、もうあたし二度と一飛の前に現れないから」




そう言って、一度だけあたしは一飛に抱きついた。


そして、一飛が腕を回す前にドンと突き離し、あたしは一飛の家から飛び出した。










『いつかまた、会えますように』









そう一飛の家の扉を見て願いながら、あたしは走って帰った。