ヘタレ彼氏はイイ男

翌日、あたしは放課後に一飛の家の前で待っていた。



30分ほどして、向こうから一飛が歩いてくるのが見えた。


あたしが知らない顔をしていると、一飛は気付いたようで



「真心!!」



走ってあたしのもとまでやってきた。



「どうしたの?俺のとこに来てくれるなんて、今までなかったのに」


「当たり前でしょう?一飛が練習してると思ってたんだから」



一瞬、一飛の表情が歪んだのを、あたしは笑顔の下で見た。



「一飛、家にいれてくれない?話があるの」


「・・・・わかった」



次にあたしがここを出る時はきっと、あたしは────────



そんなあたしの思いにも気付かず一飛はあたしを家にいれた。











通されたリビングのソファーに座る。



「一飛、どうして練習にいかなくなったの?」



回りくどいのは嫌だし、あたしはすぐに本題に入った。


だけど、返ってきた返事にあたしは苛立った。



「真心が悪いんだ」


「えっ?」



何であたしなのよ。



「あたし、何かした?」



そう聞くと、一飛は首を横に振った。



じゃぁ、何が悪いのよ。