ヘタレ彼氏はイイ男

「また身長伸びた?」


「うん。俺の家さ、父さんも母さんも小さいんだけど、ばあちゃんだけはでかいんだ。だから、その血を引いたのかも」


「そっか。野球やるには長身は必要だもんね。ちょうどよかったじゃん」


「・・・あぁ、そうだね」



あたしはただなにげなくそう口にした。だから、一飛がそれを聞いてどう思っていたかなんて、考えようとも思わなかった。



久々のデートも終わって、一飛はあたしを家まで送ってくれた。



「今日はありがとう。楽しかった」


「あぁ、俺も」



別れるのが名残惜しくて、あたしは動かなかった。そしたらふいに一飛に抱き寄せられた。



「い、一飛!?」



突然のことで、胸が爆発寸前までに跳ね上がる。



あたふたしていると、一飛が静かに囁いた。



「真心、大好きだよ・・・」