「いつ告白してくれんのかと思った」
「いや、だって・・・」
あたし達は、河川敷の川辺で並んで歩いていた。
「俺、めっちゃヘタレだし・・・真心に振られたらどうしようって・・・」
「振るわけないでしょ!振らないよ」
どれだけの時間、アンタと過ごしたと思ってんのよ。
好きじゃなかったら、練習まで付き合わないし。
「じゃぁ、真心は俺のどんなところが好きなんだよ」
「え?」
顔を寄せて聞いてくる一飛。
ヤバイ顔が!!!
赤くなる顔を見せたくなくて一飛から顔を反らせた。
「もっと一飛がイイ男になったら教えてあげる!」
「はぁっ?なんだよー」
顔を一飛に戻すと、文句を言いながら頬を膨らませている。
あたしは小さく笑うと、膨らんだ頬にキスをした。
「え、なっ!はっ!?」
いきなりのことで一飛はパニック。
「アハハ!顔真っ赤!!」
「うるせー!!真心のせいだろ」
やっぱり、あたしには一飛しかいない。
だってこんなに好きなんだもん。
中学生の恋なんてって思うかもしれない。
でも、今の恋があたしには全てで、源なの。
これから何があるかはわからないけど、でも、バカな理由では別れたくない。
ずっと一緒にいたい。
そう思えた。