ヘタレ彼氏はイイ男

居残り練習が、2年生の終わりでようやく成果を発揮し、沢口先生も驚いていたらしい。



普段の練習と居残り練習がようやく実って良かった。



時々弱音を吐いたり、練習を怠けたこともあったけど、そのたびにあたしが尻叩いて説教してたし。



ヘタレの割りには根性もあって、一飛はきっともっと立派な選手になるはずだ。





「また来週も練習試合があるんだ。見に来てくれる?」



初めて試合に出る時も、一飛はあたしを呼んでくれた。


自分の両親にあたしのことを話していたらしく、試合で会った時は“迷惑かけてごめんね。いつもありがとう”と言われてしまった。



あたしは単に好きな人と一緒にいたいと思ってるだけで、練習を見るのはついでという感覚だったから、ちょっと申し訳なかった。


でも、ご両親に気に入られてるならいっか、と楽観的に受けとめた。





「もちろん!一飛の好きなチョコブラウニー作っていくよ」


「マジ!?頑張んなきゃ!」


「そうだよ。ミスしたらその度に数が減っていくからね!」


「が、頑張ります・・・」