ある夏の暑い日─────・・・




河川敷のグラウンドでは、野球の試合が行われていた。



「あと10分か・・・」



それを見ながら腕時計を確認すれば、待ち合わせの時間まであと10分。



きっと今頃慌ててこっちに向かっているであろう彼の顔を浮かべ、小さく笑う。




とその時カキーンと音がした。




そちらを向くと、勢い良く打ち放たれたボールがこちらに飛んでくるところだった。













これは、あるヘタレな男と、そのヘタレな男に惚れた女の6年間のラブストーリー・・・・・・・・