「あぁ、笑ってごめんなさい。とてもいい男に育ったと思ったらついつい笑いが…ね。」 艶やかに光る唇が楽しそうに動く。それを睨み付けながら「チッ、」胸くそわりぃ、と舌を打つ。 でもそれも無意味なようで。 「そうよねぇ。いい男に育ったわよね。」 「食べ頃、っていう時なのかしら?」 「楽しみすぎるわ。」 ヒソヒソヒソヒソ。まるで水に石を投げて広がっていく波紋のように女たちが話しだした。 …何なんだよこの嫌悪感と緊張感は。嫌な気分しか起きねぇ。