あたしには、友達にも親にも言えない秘密がある。 「……先生」 放課後、あたしは美術室のドアを少しだけ開けて、中にいる彼を呼んだ。 「…仲原。…なんだよ、残ってたのか?」 「うん」 あたしはそう返事しながら、中に入り、ゆっくりとドアを閉めた。 ドアを閉めたのを確認した先生は、 「なんだよ、わざわざ放課後に残ってまで、俺に会いたかったのか?」 そう言って授業中には決して見せないイタズラな笑顔で、先生は笑った。 そう…… あたしの秘密は、先生と付き合ってるっていうこと。 .