その日、私は風呂場で手首を切った。 思ったより深くきれたのか、 血が止まらずびっくりしたのを覚えている。 すっきりした。 今日は薬をいっぱい飲ま無くても大丈夫。 そう思った。 血と同じで、 涙も止まらなかった。 お父さん 私を置いていかないで 大好きなお父さん 私を一人にしないでよ つかさまだ14歳だよ まだ心、治ってないよ お父さん お願いだから生きてよ そう思いながら剃刀を腕にあてた。