なんてこと。

こんなことを親は、

絶対に口には出さないと思っていたから、

相当へこんだ。

というより、本当に死にたいとまで思った。


それから、

あたしのリスカが始まった。

自分の腕だけでは物足りず、

机や本、深夜徘徊までするようになって、

ご飯も食べず、毎晩泣いて、

すっかり荒れ果ててしまった。


いつの日からか、

本当に死を望むようになって、

真夜中に家を出た。

その日も母親とケンカした日で、

「今度こそ死んでやる」

と思ったから。

向かった先は、

卓也とよく話した場所。

そこで、いろんな思い出を振り返りながら、

どこに行こうか考えていたら、

車が一台止まった。



またラジコンか。


いつも徘徊していたときに見ていた

ラジコンで遊ぶ人たちだと思ってた。

その日は違った。


親戚が降りてきた。

同じ地区に住んでて、親交も深いほうだ。

何で?と思いながらも、

何故だか逃げるように走り去ろうとしてた。

でも…

見つかった。

つかまった。

あーあ…


後ろから、泣きじゃくる母親と

卓也のお母さんが来ていた。