内容を説明したら、

卓也は黙り込んでしまった。



「これからどうしようか」


沈黙を破った卓也の言葉―。

「どうするって?」

「俺らだよ」

意味が分からない。と言う顔をすると、

「これからも連絡を取るのか、

取らないのかって事。」


えっ、取らないの?


「このままだとあいつ、自滅しちゃうだろ?」

「そうやけど…」

「あいつが自滅して、お前の家族が壊れてくなんて

見てられないんだよ。」

でも、そんなことしたら、

また…



でも、今卓也がそういう話をするってことは、

ホントにやばいのかも。

 「うん、わかった」

と答えると、

「大丈夫、これから離れ離れになっても、

またいつか逢えるから」

といって、立ち上がった。

「じゃあな」


そんなにいつもみたいに行かないで。

もっと伝えたいこと…たくさんあるのに。


卓也の背中を見ながら、

泣いてしまった。

あたしの恋は、

本当に終わりを迎えた。