ぐ し ゃり。


ぼくの右手は、フローリングで舞った。



「――――――っ!」


もうすぐ、もうすぐで国道だ。


人、人がいる――――!


「現実、そんなに甘くないわよ?」


ママは、言った。



プツンと糸が切れたようにぼくの意識は、切れた。




ママに、殺されたの…か?





end