その後ろ姿は、こちらの方を向いた。



ママの顔だ。

「圭介……っ 迎えにきたよ………?」


ママの手には、血に濡れている刃物があった。



「あ、ぁあっ うぁああ!!!!!!!!」
ぼくは、走り出した。
いや、冷静になれ。


ママは、画面の中にいるんだ。


だから、出られないはず――――――!