「どうしたのですか?」


「大変なんだ!昨日買ったはずの肉がなくなっている!!きっと泥棒に入られたに違いない!!」


「そのお肉は何肉でしたか?」


「挽き肉だよ!合い挽きの!!くそう泥棒め。俺の楽しみにしていたプリンまでとっていきやがって!!」


「…お兄ちゃん、昨日の晩ご飯何だったか覚えていますか?」


「パスタだろ?」


「はい。ではソースは?」


「ミートソース…あ」


「お兄ちゃんの勘違いです」



こんなに抜けていて兄は大丈夫なのでしょうか?大学でちゃんとしているか少し心配になってきました。



「今からスーパーに行くのですが、買ってきますか?」


「いや、俺も行くよ」


「では行きましょうか」



久しぶりに兄と買い物です。スーパーまでは5分という短い距離ですが、それでも2人で買い物というのは嬉しいです。




「ところでお前は何を買うんだ?」


「昨日食べてしまったお兄ちゃんのプリンです」


「お前か」


「あう」



…兄のチョップは痛いです。