「キンーコーン」

お母さんはりんごに、優しい透き通った声で…。

「また、来るから…先生の言うことを、ちゃんときかないと駄目よ…」

と言って扉の方へ向かって来るのが分かった…、僕は慌てて廊下をペタペタとスリッパの音を響かせ走り男子トイレに隠れたんだ…。

少し時間をおいて、りんごの部屋に向かった…、スリッパで歩く音がやけに大きく響いて聞こえた…。

「ペタペタ…」