「平気な訳ないだろ!……
警察官になる事がお前の夢だったんだろ?

なぁ………俺と会えない事で何が不安なんだ?」


「………ウッ……ヒック……
だ だって……寂しいもん」

「寂しいって……俺だって…」


そう呟いて
省吾さんはただじっと私を抱きしめ背中を優しく撫でてくれた

まるで子供をあやす様に



「なぁ 一泊で近場に旅行しないか?
実はもう予約していて…来週なんだけど…」


「え!」


「俺…徹さんの許可貰ってくるからちょっと待ってて」


そう言って省吾さんはリビングに下りていった



一泊…


驚いて涙も止まってしまった




20分程経っただろうか

静かに部屋に戻った省吾さんを不安な面持ちで見上げると


「ん?どした…反対されると思ったか?」


「あー条件付きでOKもらえた」


「条件付き〜?どんな条件?」


「主に俺側に対する条件だから、瞳は心配しないでいいよ」


何だろ…


凄く気になるけれど、今は省吾さんとの旅行を楽しみに待つ事にした