アイツ…


とりあえず予約しているディナーが終わったら
ちゃんと瞳に伝えよう


まずは瞳を満足させないとな
幼い頃から周りに気を使う生き方していた瞳はいつも自分がして欲しいと思う事は後回しでいたから…


もし、由美子さんが言う様に俺と出会った事で瞳が変わったのなら、もっと俺に甘えて欲しいと思う


本当は弱い癖に我慢して一人でこっそり泣いている
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そんな瞳をあの日放ってなんかいられなかった


女なんか面倒臭いと思っていたのに


やられたな


すっかりコイツにハマってる


瞳も変わったけれど


俺も同じ様に変わったんだよ


食事を終え
パレードを見る為に部屋に戻った


智也のアドバイス通りに窓辺で二人だけで夜景を見るポケットにはちゃんと忍ばせて…
タイミングを考えていた