◆瞳side




『もういい!』


ガチャン!!


ツーツーツーツー












持っていた電話の子機を握り締めたまま瞳は呆然としていた


突き放された気持ちになって

悲しくて

思わず切ってしまった



--------でも



切ってしまってから、少し冷静になった頭で考える


マズイよね


最近の電話が仕事の愚痴ばかりになっていた事は私もちょっと気にしていたんだ


省吾に話をした所で解決なんかしやしないってわかっていたのに


つい


つい 甘えて………


どうしよう


どうしよう!!