「………いやっ……

俺が悪いんだよ。瞳だって俺にただ話しを聞いて欲しかっただけで、意見を求めていた訳じゃないのに

つい キツイ事言ってしまって……はぁぁ」



「省吾、何て言ったんだよ」



落ち込む省吾に根気よく話しをさせてわかった事は、瞳ちゃんが駐禁の取り締まりをしていた際、相手側に相当嫌みを言われその事で上司から注意をされたらしい


指導自体は彼女も納得できているけれど、体力的にも精神的にも辛い現状でこの先やって行けるか不安に感じていた様で


弱音を吐く彼女に省吾はハッパをかけたらしい
剣道部主将だった彼女なら、直に馴れると思っての事だった

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「俺は……瞳に『まだ3ヶ月しか経ってないんだから、仕方ないだろう?皆そうやって経験積んでるんだし……』って言ったらアイツ



『もうイイッ!!』って言い出して…………」




…………なるほどね

なんでそこで彼女を甘やかしてやれねーかな
生真面目な省吾だから、そうなったのか
全く不器用な男


俺は目の前でやけ酒飲んでいる省吾を見てため息をついた