学校を卒業し、着任するまでの数日間は引越し準備で忙しかった



卒業したら、省吾と沢山過ごせると思っていたのに
案外時間は無かった



私が勤務する署は実家より1時間程離れた隣町
北浜署ナント田崎さんと一緒


最初は駅前交番で働く事になった
3ヶ月の職場実習期間中に色々な課を回り経験するらしい



着任の5日前に荷物をアパートに運び込みいよいよ独りで自炊を始める



引越しの日、省吾とおじさんが手伝ってくれて
買物等沢山手伝ってくれた


おじさんが
「お前独りで大丈夫なのか?」


「…このアパートには先輩達もいるみたいだし、大丈夫だよ。実家にも近いし」


正直不安だけれど弱音を吐いてはいられないよね


「昨日田崎さんと電話で話したんだけど、瞳が勤務する交番って結構忙しいらしいな…」


「うん。聞いてる…しばらくは当直・非番の勤務に慣れるまで苦労しそうだよね」


「あー。連絡を取るタイミングがわかんねーからさ、差し障りが無い程度に勤務日程教えて…休み土日とは限んないからさ」


そっか…基本土日休みの学生とは休日さえ合わなくなるんだ