誓いの言葉・社会人編

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病室から去る彼女の背中を黙って見送った俺は
何とも言えない複雑な気持ちでいた


この間田崎さんから渡された俺の指輪には花がデザインされていた


彼女の指輪にも同じデザインの花が付いていた


もしかしたら、彼女の指輪は俺が贈った物なんだろうか


手の浮腫が今だ引かず付ける事ができない指輪
小さなケースに仕舞われた指輪を手に取り改めて眺めてみる


目をやると中に文字が刻印されていた




"hitomi&syogo"

"Two happiness continue eternally"



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「……ひとみ…?」



そこには俺の名前と女性の名前



その瞬間指輪の花が"桜"だと思い出した



-------ひとみ--