誓いの言葉・社会人編

「彼に会ってきます」


田崎さんは静かに頷き


「向こうで待ってるから」


そう言ってデイルームに向かって歩き出した





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正直対面するのは怖かった
実家を出る時由美子さんに言われた事を思い出していた



「省吾さんが生きている事に今は感謝しようね。
きっと瞳ちゃんのお母さんが助けてくれたんだよ」



………うん。今は先の事を心配せず彼と生きて対面できる事に感謝しよう


そう気持ちを引き締めて病室の中に入る




ベットに横たわる省吾さんは気持ち良さそうに眠っていた


私はベット脇に置いてあった椅子に腰を下ろし彼を見つめた


私の大好きな彼の大きな手をそっと握り


心の中で怪我の回復を願った