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「瞳ちゃんごめん
俺が傍にいたのに………
アイツだけあんなに大変な事になって」


「佐久間、智也はこう言って自分を責めてるけれど、俺はそうは思わないんだ。
事故になった原因はあるけれど、今は省吾の状況について話を絞りたいんだが良いかな」


「はい」


田崎さんはコーヒーを一口飲み私を真っすぐ見ながら真剣な顔でゆっくり話始めた


「事故の当日、大腿骨が折れたのと内臓に出血が見られたので直ぐに緊急手術が行われたんだ。

大腿骨は昨日二度目の手術も無事終了していて
リハビリをする事で回復に向かうと言われているんだ
勿論、内臓も処置が早かったので後遺症等の心配も無いだろうと言われているらしい」


私はホッとした


でも


「ただ


事故の影響で省吾の記憶が戻らないんだ」