そんな事を考えていると北嶋さんが私にコーラを差し出した



「良かったら飲みながら話そうか」



「ありがとうございます


あの………
彼が入院してるって本当ですか?」



「本当だよ」



北嶋さんは事故の話をしてくれた
途中不安で泣き出した私を心配しながら
ゆっくりと説明をしてくれた



「恐らく、瞳ちゃんに心配かけまいと……状況が落ち着いたら連絡しようとしていたんじゃないかな」



「そんな………

会いたいです

…………麻衣さんは


麻衣さんは病院に行ったんですか?」



小さくため息をついて
躊躇いながら重い口を開く


「アイツ……まだ省吾の事諦められないらしい

こんな話、彼女である瞳ちゃんに話すべきじゃないのはわかっているんだ

俺がいくら言い聞かせても話は平行線なんだ」