俺が不安げな顔をしたので慌てて廣子は


「でも、術後意識戻るまで時間かかる人もいるし手術は成功してるから大丈夫だって!」


「ありがとな…何かあったら連絡くれないか?」


「わかった 番号は昔と同じ?」


「あぁ」


「じゃあ連絡する


あ!そうそう忘れる所だった


手術の時アクセサリー外したの 彼の左手薬指に付けていた指輪………

彼若いけど結婚してるの?」


「いや………彼女は今遠くにいてすぐにここに来れないんだ…会わせてやりたいけどちょっと無理で」


「そう……彼女可哀相ね
心配よね…」


「この指輪俺が預かるわ」


廣子はじゃあまたね!と言って病室を後にした

俺は預かった指輪をじっくり見た