帰り支度をしながら私はそっと溜息を吐いた。 憂鬱なのは朝から降り続く雨の所為ではなくって。 ―――どーしたんだろクロちゃん。 薫曰く、授業はちょくちょくサボるみたいだけど、 ランチには必ず餌を強請りに現れたクロちゃんが今日に限っては表れなかった。 今日はバイトがお休み。 京香ちゃんと愛ちゃんに誘われたケド、なんだか遊ぶ気にはなれなくて、私は真っすぐ帰宅した。 「ただい―――」 玄関のドアを開け放って、唖然。 玄関先で薫がクロちゃんを押し倒し服を脱がせていた。