クロちゃんは後頭部を摩りながらむーっと薫を睨んでいたが、 やがてツンって顔を反らした。 そのスカシタ態度が気にいらねぇ~と言って、 薫が追い打ちを掛けるコトもあるけど。 最初の頃は一々飛んで来ていた薫も 最近ではよほどヒドイ時しかクロちゃんに噛みつかない。 クロちゃんから薫に喧嘩を吹っ掛けて行くコトは本当に少なくて。 ・・・まぁ、 業と逆鱗に擦れるようなチョッカイはたまにするんだけどね。