買い物帰り。


私は自転車を漕ぎながら、この間の野良猫クンの事を思い出していた。



あの野良猫クンは元気でやってるかなー?


野良猫クンは一人でいるのが好きで、
本人に至っては独りの方が気楽なのかもしれなくて、

だからサミシソウってのは私の勝手な思い込みで。


でも、

なんか独りぼっちの野良猫クンを見てたら、

きゅーって悲しくなって

それでお節介にもエサなんかあげちゃったんだよね。


でも。

幾ら野良猫っぽくても実際にはニンゲンの男の子なんだよね。


確かに、賄い押し付けられた彼も、若干ビックリしてたもの。


・・・・私のバカ~。


自分の行動を反省しつつも、やっぱり思わずにはいられない。




安心出来る寝床はあるのかな?

ちゃんとご飯食べれてるのかな・・・て。

またいつか元気な姿をひょっこり見られたらイイな・・・・・て。





そんな事を思いつつ路地に視線を向けた私は慌てて自転車を止めた。






「・・・野良猫クンだ・・・」