のらねこ様、カレシ仕様


フ―フ―と息まきながら、私の元へやってきたクロちゃん。




無理矢理私とソファーの背もたれの間に入って、後ろから抱きついてくる。




いやぁ~、

スキンシップはいつものコトだけど、さすがにお母様の前では体裁が悪いんですけど・・・。






ママさんは感心したように目を細めた。






「本当にアナタは特別なのね。私が触ろうとしてもすっごく嫌そうな顔してくれちゃうのに。」





あ・・・



この間の光景が目に浮かんできた。








そっか、嫌そうなのに跳ね除けなかったのは、相手がお母さんだったからなんだね。






そして、お父さんは・・・・。






チラリと大神さんを見て、何となく納得してしまった。