「っ、クロちゃんーっ!!!」 クロちゃんが路上に投げ出されたのを目の端に入れ、悲鳴に近い声をあげた。 後ろを振り返ってみたケド、もう他の走行車に塗れて、クロちゃんの姿は確認できなかった。 心臓がいつになく不穏な鼓動を刻む。 「やれやれ、油断も隙もナイ・・・・」 溜息混じりの声に前を向けば見るからに頑丈そうなフロントガラスの片隅にクモの巣状のヒビが入っていた。