オッサンが二軍の片付けに気を取られている隙に、俺はこっそり足音を忍ばせて、建物の外へ脱出した。 成功~♪ 足取りも軽く歩き出したトコロで、行く手を遮られた。 んぁー? 見ればおなじみの不良なんかじゃなくて、小ジャレタ洋服の男達。 これって、店の奴等じゃん。 「オマエ、店のルールってもんを分かってないらしいな。新人の分際でソウマさんの客に手ぇ出しやがって。」 はぁ・・・ソーマ? 集団の先頭でキザッたらしく前髪を掻きあげている男らしい。