そんな調子でラストソングが流れる頃にはぐったり。
「ちょっと待ってなさい。仕事を片付けてくるから。その間バックれんじゃないわよ!」
そう言って、店とバックヤードを忙しなく行き来するヒナタのババア。
・・・・げぇぇ。
ひょっとしなくても、ババア、俺を拉致だけじゃ飽き足らず、暫く飼うつもりか!?
ひなたぁ・・・・・・。
・・・・・・・。
疲れてぐったりしていた俺は次の瞬間、気合と共に立ちあがった。
逃げる。
あのクソババアが何と言おうとも逃げてやる。
ヒナタとの仲を邪魔されても、何とかするし!!
いざ、トンずらっ!!


