『もしなんかあったら』


『ジャンク』


『烈』



暗号のような三行の下に、多分、烈さんという人のアドレス。



はじめて見た意外にキレイな・・・多分、クロちゃんの字。



たったそれだけでクロちゃんの行き先なんか分かるはずもないのに。




何故だか、分かってしまった。





―――クロちゃん、

薫を迎えに



・・・・行ったの?





カクンと膝から力が抜け、その場にしゃがみこんだ。


何でクロちゃんまで。


クロちゃんが、姿を消したきり帰って来ないネコちゃんに重なる。


懐いてても、クロちゃんは根っからのノラ君だから。




帰って来なかったら・・・・





どうしよ。





も・・・や・・・・。