次の日―…

彼は、朝の6時に目が覚めた。
窓から差し込む光が眩しく、目を細めながら、ゆっくりと起き上がった。

彼の部屋の窓からは、広いけれども 世話していない庭が見えた。

彼はその風景を見ながら、浅くため息をついた。

彼はずっと、一人だった。
それは孤独なんかじゃなく、自らが望んでいたことだった。
この屋敷に連れて来る者は、食料とする人間だけだった。

それが、今となっては人間をこの屋敷に住まわせているなんて―

彼は、入り込んだ頭をかかえ、物思いにふけっていた。