彼は、携帯を肩と顔の間に挟み、明日の準備を始めた。

山口隼人は黙って彼の話を聞いていたので、彼は話を続けた。

「実は…明日は休暇をとろうと思っているんだが、俺がいない間お前に社長代理を変わってもらいたくてな。」

「なっ…?!僕が…ですか…?」

「あぁ、お前は会社の中で一番有能な社員だと思ってる。だから、お前に1日会社を任せたいんだ。」

「社長……。。」

「まぁ、そういう訳だ。明日は全てお前に任せるからな。…夜遅くにすまなかったな。じゃあ。」

彼は、一方的に電話を切った。
人間は単純だな。。
そう思いながら、彼は寝間着に着替え、明かりを消して、ベッドに入りこんだ。