彼は、携帯をとりだし、会社でも成績優秀な社員(山口隼人)に電話をかけた。 プルルル…プルルル… 彼は、携帯音を聞きながら、机の上を整理していた。 「はい。山口です。」 山口隼人は、着信音の五回目で電話にでた。 「あぁ、山口か…?俺だ。」 「…??すみません。 お名前を伺っても宜しいでしょうか…?」 「樺羅だ。」 「社長っ!!?すっ…すいません…!」 「いや、謝ることはない。君の番号は書類を見て、勝手に登録したものだから、俺の番号がわからないのは当然の事だからな。」