「そんな高い物……いらないよ…!
それじゃあ返って迷惑かけちゃうもん。。私は明日、洋服でいくから大丈夫!」

「迷惑なんて考えるなよ。。
俺の好意で言ってんだし…」

「え……?」

彼は少女の火照った頬を見て、自分が何を言ったのか、考え直した。
俺の好意で…。
彼のその言葉は、思った事が口からでてきた本当の言葉だった。

「まぁそういうことだから、明日は十時までに支度をしていてくれ。」

「う…うん。……ありがとう。そろそろ私、部屋に戻るね…。おやすみなさい。」

少女はそう言い残すと、パタパタとかけながら階段を上っていってしまった。