少女は、ニッコリと笑顔をつくった。 「夏休み…か。 で、ハザカット区なんかに何をしに行くんだ…?」 「あのねっ!明日は夏祭りがあるらしくて、樺羅さんと一階に行きくって。」 「…俺と…?」 「うんっ! ……いつものお礼がしたくって。私ね、ソーイング部の友達に教えて貰いながら甚平を着くってみたの。だから、それを樺羅さんに夏祭りで着てもらいたくて…」 「甚平か…とても大変だっただろう…? ありがとう…。わかった。明日は開けておこう。」