「おいっ…!!どこにいるんだっ…!!?」 彼は、大声をあげて辺りを見渡した。 一階には、部屋はないので、よく周りが見渡せるが、少女の姿は見当たらなかった。 それでも、彼は見落としが無いように、端から端まで見渡した。 「…樺羅さーん…!!!」 何度も何度も少女は、そう叫んでいた。 けれど、声は聞こえてくるものの、全く姿が見当たらない…。 「…ま……まさか…、地下室…か?」 彼は、額に冷や汗をかきながら、急いで地下室へと繋がる階段を下りていった。